*お手回り品の お忘れ物に ご注意ください [社会に出てから]
十年以上前に、M市に住んでいた頃のこと。
それはうららかな休日。
ヒマだから会社でも行くか、
と昼間の空いている電車に乗った。
空いているといっても座れるほどでなく、連結部のそば(車両のはじっこ)のつり革につかまった。
3つほど駅を過ぎ、市の中心部の駅で大方の乗客が降りた。
男性が降りて目の前の席が空いたので、おもむろに座る。
「あれ、忘れ物だ」
声をかけようとしたがドアは閉まってしまい、
仕方ないなぁ届けるか、と中身をちらっと覗いた。
・・・・・・・
ビデオが2本。タイトルを上に向けて入っていたので、
内容が知れた。
「●●な★★の■■団地妻」
「夜の女子大生もう▲▲できない」 (というような感じのタイトル。正確には覚えてないです)
・・・・・・・うがー (T□T)
「どうしよー、これ。。。」
素知らぬ振りして電車を降りることはできる。(←届ける意志はすでに無くなっている)
でも親切な誰かが「忘れ物ですよ」なんて追っかけてきたらどうすればいいのだ。
隣に座ってるオバちゃん、いかにもおせっかいそう。やだなぁー。
・・・さっきの男性のものかどうかも、にわかに怪しくなってきたゾ。
だからスッと降りたのかな。
(これは私のじゃありません、だってホラ、こんなに無関心)
無言で周囲にアピールする私。
わーもうすぐ降りる駅。誰も私に構わないで!
駅到着。さっさと降りるべし。
落ち着き払い、必要以上にツンとすまして電車を降りた。
なんか背中に声をかけられたような気がする。いや~ん!
おもむろに腕時計を見、アラあたし急ぐんだったワという風情で、
ダーーーッとホームを駆け抜け、ダダダダと階段を駆け上がった。
ハァハァハァハァ・・・もうヘトヘト。
でも冷静に考えてみたら、忘れた方、もったいなかったですね。
借り物だったりして。あーそしたら弁償だな。かわいそーに。
このエッセイを気に入られた方は、ポチッと お願いします。
こんにちは、女性だったんですね(笑)
by nori oppa (2005-11-07 17:50)
わっバレた! (YA●OOブログでは性別不詳で展開してましたからね)
ようこそおいでいただきました。
今後もまたご贔屓に。
by midori (2005-11-07 21:54)