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2018年オレの映画ベスト3 [映画]

は? 2019年? 平成も終わる? え、なにオリンピックが来年とな?

どーにもこーにも浦島太郎なオレ。

てなわけで、とりゃーえず2018年、胸にキた映画ご紹介。










第3位 『スリー・ビルボード』


米アカデミー賞7部門ノミネート、
主演女優賞・助演男優賞2冠で、日本でも話題になりましたね。
その割にあんまりヒットしなかった。あんまり素晴らしすぎて。

これはヘビーな作品です。観るのに覚悟と体力と精神力が要ります。
テレ朝の刑事・医者ものドラマが視聴率を取るような今の日本じゃ受けないよねぇ。
(ドラマの内容はまあまあ面白いし、国民全体の年齢層が上がってるんだから
 こんな価値観に流れるのは仕方ないと思うよ、
 でもこういうの観て満足して寝るようじゃアタマ使ってなさすぎない?)

映画はクラシックな歌声で始まります。
アメリカ中部の地方の草原や山ののどかな景色に、乾いた空気感が名曲とマッチ。
これから何を見せて(魅せて)くれるのか、期待させるプロローグです。
(なるべく情報は確認しないで鑑賞することをお勧めします)

その後は、もう、覚悟して観てください。
なるべく集中して目をそらさずに。
途中で席を立ちたくなるかもしれません、でも観てください。ちゃんと最後まで。
そして感じてください、自分の胸に沸き上がったものを。
以上。

(・・・柄にもなく真面目にレビューしちまったなぁ)


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それでは、気をとりなおして~

第2位 『レッド・スパロー』


これもヘビーな作品。
『スリー~』が乾いたヘビーさなら、こっちは湿った重さ。冬だしロシア(中身はソ連)だし。

ため息が出るように美しいですよ、ヨーロッパ・ロシア。
そして暴力シーン(多め。苦手な人は注意)まで美しい。冷たく美しい残酷さ。
何よりもヒロインの腹をくくった笑わない美しさ。

生活のために国に服従せざるを得なくなった美しい女が、
叔父の力を借りて国家機密の世界に飛び込みます。
まぁ、スパイですね。ハニトラです。
甘いかな? と思う描写もありますが、なんのなんの、ふてぶてしく乗り越えていきます。

ボーッと観てると、ラストで「え? え? え?」となるので注意。
(オレわかんなくて翌日も観に行った。伏線見落としたらアカン)
プーチン似(笑)の叔父さんがイイんだよなぁ
(普段の写真はそんなに似てない。役作りで寄せたらしい)。

あと、ジェレミー・アイアンズとシャーロット・ランプリングは
映像的にベストカップルだと思う。


(※本作品のシーンではありません)


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さてさて、栄えある第1位は何かな~?
第1位 『しあわせの絵の具』
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  • 出版社/メーカー: 松竹
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これは一家に1DVDですわよ、奥様!
そこの旦那さんも、ほらボーッと生きてないで(Ⓒチコ)!
伴侶のこと、自分の周りのこと、生き方、しみじみ考えてみませんか?
カナダの女流画家モード・ルイスの自伝的映画です。
(以下、ネタばれ)
彼女は子供のころからリウマチで体がいまいち動きにくくて、
周りからは頭も弱いと思われて不遇に叔母さんの世話になっているんですね。
でも彼女は自分をしっかり持っていて、やりたいことは譲らないんです。
動かない手で絵も描くし、夜中にダンスホールに出かけて
酒を飲んでタバコを吸って、叔母さんに露骨に嫌な顔をされています。
お金に困っているお兄さんから実家を売ったと聞かされ、
大事な絵の道具を手荒に返され、モードは憤ります。
叔母さんも、これからどうするつもりかとモードを責めます。
そんなある日、村のよろず屋さんでモードは住み込み家政婦募集の貼り紙を見つけました。
「これだ!」生まれて初めて働くことをモードは決心したのですが。。。
仕事先は、水道もガスも電気もない粗末な小屋。
いかつくて愛想も何もない男の家。
寝る場所もなく、番犬よりも位は下だと言われ、困惑しながらも
動きにくい体で必死に慣れない家事をするモード。
でも彼女は自分をしっかり持っています。
理不尽な扱いには断固抗議します。
男は戸惑います。男は孤児院に生まれ育ち、家族の温かみや人との接し方を知りません。
そしてモードは、男のそんな不器用な性格には怒らず寛大に「こうしたら?」と返します。
心が不器用な男と、体が不自由な女は、恋心ではなく
「お互いが必要」という愛情で少しずつ近づき強く結びついていきます。
何もない小さな小屋。冬の厳しい寒さにも二人は一杯のお茶を分け合って飲みます。
家の中で家事の合間にこつこつ描いていた絵がいつしか認められ、
タバコを吸いながら仕事に明け暮れる妻と、
ぶつくさ言いながら家事をこなしつつ、妻の仕事がしやすいように心配り
また、妻の望みをかなえるため黙って奔走する夫。
(ネタばれ、ここまで)
この映画を観て感じるのは『尊い』ということです。
不器用な夫がふと見せる優しさ・思いやりが尊くて、
体の不自由な妻が卑屈にならず自棄にもならず何事にも真摯に取り組む姿勢が尊くて、
胸がいっぱいになります。
豊かな人生に本当に必要なものは、ほんの少しだけ。あとは愛とプライド(自尊心)だけなんだなあと、
しみじみ思うオレでした。
お粗末様でした。
2019年はなるべく更新しまっす。

nice!(4)  コメント(6) 
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コメント 6

midori

「しあわせの絵の具」から改行がうまくいかなくなった。
読みづらくてすまーん。
by midori (2019-01-12 14:16) 

coco030705

こんにちは。今年もよろしくお願いします。

すごい!いい作品が並びましたね。といっても、私が観たのは『しあわせの絵の具』だけですけれど。感動しました、いい映画でした、今年もこんな作品に出合いたいです‼
昨年は12月に「ボヘミアン・ラプソディー」を観て以来、QUEENにハマってしまった私です。若いときのフレディー・マーキュリーにぜひ、会いたかったです!(もちろんおじさんになってからも、充分カッコいいんですけど、私は若い人が好きなので)

by coco030705 (2019-01-12 23:29) 

tekka

あっ、更新いつの間に!
今年もよろしくお願いいたします。
by tekka (2019-01-29 02:50) 

midori

tekka様 うわーんレス遅れに遅れてごめんよお~。
nice!いつもありがと!
来年もよろしゅう!!
by midori (2019-11-27 22:36) 

midori

coco030705様 いつもnice!とコメントをありがとうございます。
ボヘミアン~は見逃してしまいました(正月休みにでも配信で観ようかな)。
クイーンはそれほど詳しくはないですけど、ヒット曲はひととおり知ってて好きです「ママ~♪ううううー」とか。
日本人が好きなメロディアスな曲が多いですよね!

by midori (2019-11-27 22:47) 

midori

マルコメ様 nice!ありがとうございます!

asa様 nice!ありがとうございます!
by midori (2019-11-27 22:49) 

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