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何ですかコレは? [家族]

【今回はビロウな話です。どうぞ読まないで下さい。責任取りません】

「midori 、来てみろー」
父が廊下で呼んでいる。
私は読みかけの本を机に伏せると、
子ども部屋から父の声のするほうに歩いていった。
「なにー?」
父が、何か小さいものを持って、しげしげと眺めている。
私が近づくと、父は顔を上げた。
「これ、なんだと思う?」

???

長さ2センチ、直径1センチくらいの黒っぽい塊。
「え、何それ? どしたの?」
「ここに落っこちてたんだけどよ」
「やっだー、ウ○チ じゃないの? きったねー」
私はかまわずに部屋に戻ろうとした。(ウ○チ なら、対処したほうがいいと思うが。。。)

「ばーか、なんでそんなのが廊下に落っこちてんだぁ。あほだな、おめーは」
父は私の背中に罵声を浴びせる。
「いやぁ。だって、なんかそれっぽいじゃん。捨て、捨て」
私は右手をヒラヒラさせて取り合わない。
「んでもよ、そんなら臭いがすんだろ」 急に小声になる父。
「しないの?」 振り向く私。
「しねぇ」 自信ありげに答える父。
「うっそ」

戻りかけた廊下を、また父に歩み寄った。
「ほれ」
「やだよ」
あわてて手を引っ込める私。
「いーから触ってみろって」
「え~汚いじゃん」
「だーいじょうぶだから。ホレ」
父は嫌がる私の掌に、それを無理やり乗せた。
「う゛~~」

あれ?
掌に載せた感じは意外と軽いし、カラカラに乾いている感じで、
なるほど ウ○チ っぽくはない。
しげしげと眺めてみる。大丈夫かな。
ちょっと考えて、恐る恐る それを鼻先に持っていった。

・・・くん・・・くん・・・あれ?
くんくんくんくん・・・・・・臭い・・・ホントだ、しないよ。

なんだ、これぇーーー???

「な? しねぇだろ、臭い」
「うん。なんなんだろー。泥?」
「泥ぉ? こんなんなっかー?」
「うーん・・・」

・・・そして・・・

そこに妹も加わり、母も入ってきて、
議論の場は茶の間へ移った。
「かりんとう じゃないの? 前にテレビの裏にでも転がってたのが出てきたんじゃない?」
「んじゃ、食ってみろよー」
「なんかさ、ムシ関係じゃないの? ミノムシみたいなやつとかさ」
「んじゃあれか、こん中に、なんか入ってるって言うんだな、おめーは」
「・・・・・・」
「ほら! あれじゃない、夏休みの宿題の粘土が・・・」
「こんな真っ黒になっか、ばか」
「酸化して黒く・・・なんないか」
「はー。おめーら、揃いも揃って・・・」
「・・・じゃあ、お父さん わかるのー?」
「だからよー・・・」

ガラッ
「ただいまー」
小学2年生の弟が帰ってきた。
「腹へった、なんか無ーい? アレ、何やってんの?」
ズックを脱ぐのも もどかしく、茶の間に急いで入ってくる。
「おめぇ、これ知ってっか?」
「何それ・・・?」
覗き込むや否や、弟の顔色がサッと変わった。
父はそれを見逃さなかった。

「おめーだな」 
「えっ・・・えっ・・・なんで・・・?」
少しずつ後ずさりする弟。
「なんだ、これ。どーしたんだ。言ってみろ」
「えっ・・・ちがっ・・・」
目玉がぐるぐる回っている。何か言い訳を考えている証拠だ。
「いや・・・あのね・・・それね・・・・・・アッ」
ゴチ。 壁に後頭部をぶつける弟。
「いでっ(泣)」
しゃがみこむ弟に、父は近づいた。
「おめー何したんだ、これ!」
「だって・・・だって・・・間に合わなかったんだモン!」
「あにっ?」

その日。

近所で同じ年頃のチビっ子たちと鬼ごっこに興じていた弟は、
トイレに行くことも忘れるほど、夢中で遊んでいた。
遊びを中断したくなくて、ギリギリまで我慢を重ね、
もう行かないとダメだ、と玄関に駆け込んできたときには、すでに少し

『こんにちわ』

してしまっていた。
「どうしよう! 怒られるぅ・・・」
弟は当時、下を全部脱がないとトイレに入れなかった。
しかし今日はトイレの外で脱いだら大変なことになる。
8歳の頭で必死に考えた弟は、急ぎながらも、トイレまでの間に少しずつ
半ズボンやパンツをずり下ろしながら向かったそうだ。

そのあたふたで一つ転げ落ちたのが、そのブツらしい。

幸い、便秘気味だったためブツは固く、パンツも さほど汚れてなさそうだったので、
早く遊びに戻りたい弟は、そのまま(!)パンツと半ズボンを穿き、
また鬼ごっこの中に繰り出していった。
そうして遊んでいる間に、さっきの出来事は、
すっかり彼の頭から消えてしまったようだ。

父は、弟をこっぴどく叱った。
しかし、内容が内容なので、どうにも締まらない。
「誰か踏んでたら、どうするんだ! 今頃、臭くて臭くて・・・」
女どもは、笑いをこらえるのに必死であった。

・・・はー。こんなものが家の中に落ちてる家庭って。。。
妹と私は2段ベッドの上下で、そんな風に話をして、ゲラゲラ笑って寝た。
翌日、妹は隣に住んでる同級生のSちゃんに話をした。
Sちゃんは淡々と、もっとスゴイ話を聞かせてくれたそうだ。
「昔、お兄ちゃんがお風呂に入った後、ふた開けたら、ぷかぷか浮かんでたよ」

・・・煮込み?(コラmidori ッ いい加減にしなさいッ)








 
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みっちょん

ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε= ヒイィィィ!!!!( ̄⊥ ̄ノ)ノ
ウ○チって・・・(笑)
そんなの落ちてると思わないよねぇ~ヾ(>▽<)oきゃはははっ!
弟のウ○チ触って&クンクンしてたんだぁ~(笑)
恐るべし弟・・・(○゚ε゚○)プププー
ちゃんと手洗った??(笑)
今回もありえないほど・・・笑っちゃったぁ~
midori さんファミリースゴすぎるぅ~!!
by みっちょん (2006-05-20 21:59) 

midori

みっちょん様 nice!ありがとうございます。
読んでくださったんですね、あんなに注意したのに。。。
私自身も「ありえなくねぇ?」って思ってます。
正直「す、すげぇ・・・」とも思います(泣)。
by midori (2006-05-21 16:11) 

goinkyonosora

犬じゃなくて、人間なのねーー;
幼子は、お風呂で気持ちよく出したりします。。。
by goinkyonosora (2006-05-23 21:31) 

midori

おぺ様 nice!ありがとうございます。
またここにもバリケードを破るツワモノがひとり。。。
へい。人間っス。掌でコロコロしちまいました(汗)。
でもねー、ホンットにそうだと思わなかったんですよ。
気配が消えてたもんで。ジミフンとでもいいましょうか。
・・・あのー。幼子は出したりしますって・・・ご経験アリ。なんですよね。
どう対処しますのん?
by midori (2006-05-23 23:21) 

a-k-i

ウ○コネタって楽しくさせますよね! (一部の人だけだろうか・・・?)
私もお風呂で・・・ 言えません。(爆)
ところでお二人とも乾燥ウ○コを持った手はどうされました!?(笑)
by a-k-i (2006-05-25 15:20) 

midori

a-k-i 様 nice!ありがとうございます。
わはは。私も実は嫌いなほうではないので・・・(うぷぷ)。
∑( ̄□ ̄)ハッ ま、まさかa-k-i さんまでも風呂で。。。
手はちゃんと洗いましたよ。
でも私と父は、家族からしばらくエンガチョされてました。
(そんなものとは思わないから、茶の間のちゃぶ台の上に置いて
議論してたのに、なんであたしらだけ・・・) 
by midori (2006-05-26 18:45) 

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