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*トホホな就職活動 [専門学校・バイト時代]

みなさん、はじめまして。midori といいます。
某サイトのブログに不満があって、引っ越してきました。
どうぞよろしく。

私のは、くだらないエピソードが主であり、文も長いですので、
どうぞ「ヒマでやることない」という時に遊びに来てください。
ということで、so-net blog 第一弾! お楽しみ頂ければ幸いです。

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よい子のみなさん、就職は決まりましたか?
midori は、会社で人事の仕事もやっています。
募集かけて、書類見て、試験して、面接して、採決します。
経験者なら実力を査定し、未経験者の場合は教育や研修もします。
優しくすればナメられ、厳しくすれば泣かれ、下手すると逃げられます。
可愛そうですがクビを言い渡したりもします。欠員が出たら、また募集・・・。
これらの作業は、私にとっては時間外で、
メインの仕事は別にある(ノルマがきつい)ので、とてもしんどいです。

さて、midori の就職はといえば・・・すんません、バブル入社組です。
今の就職難に比べると、全体的にのんびりしたものだったでしょう。
でも、時代がそうだったので、あんまり怒らないで読んでください。

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就職かー。・・・

卒業学年になり、進路を真剣に考えなくてはいけない時期がやってきた。
6月になると求人票が貼り出される。
募集はいろいろあるが、midori の希望する職種のは少ない。
その中でも堅そうなイメージの会社をなんとか選ぶ。
あの頃はインターネットなんて便利なものは無いから、
足で調べるか、求人票の限られた情報でイメージするしかない。
と、もう2~3社しか残らなかった。そのうちの1社に雰囲気で(えっ?)あたりをつけて、

で、早速活動を・・・と思うでしょ? 違います。
midori は就職活動に関しては何もせず、学生最後の夏休みを満喫しました。
「スーツは暑いしなぁ、夏休み終わって、まだあの会社(の求人票)が残ってたら受けてみよっ」
このバチあたりがっ!と思われても仕方ありません。確かに当たったのかも、バチ・・・。

9月、久々に学校へ行く。求人票を見る。「あった」ベリッとはがして就職課へ出向く。
紹介状をもらい、履歴書を書き、写真を撮り、郵便局へ行って、送った。
その頃はまだ郵便番号は3桁。

金曜日に投函したので、連絡が来るのは早くとも月曜日だと思っていた。
土曜日なので昼からバイトに出向いていたら、その会社から電話。
「アレ? 週休2日の会社じゃなかったのか?」(←甘いんだよ)
と思いながら電話に出る。敬語なんて使い慣れないし、あたふたしてしまった。早速、月曜に面接。

面接はそれまであまりしたことがなかった。怖い。
会社ではなく、なぜか近くの大きな本屋で社長さんと待ち合わせた。
まずは喫茶店で・・・雑談。そう、ほんとに雑談。しばらくお茶を飲んで、じゃ会社へ、となった。
いよいよ面接か、と緊張が走る。
入り口がならんで2つある不思議な造りのビルの3階にその会社はあった。
さて今度こそ面接か・・・やっぱり雑談。
社員さんを交えて、「ポトス(観葉植物)が伸びたから切りなさい」とか
「信金からもらったさつまいもを水に漬けといたら蔓が伸びたんだよなー」などと
社長さんはお喋りしている。
へーんな会社、アットホームだけど・・・。

結局、雑談のまま終わり、社長さんはビルの先の交差点まで送ってくれた。
別れ際、「まぁ君も他の会社も受けるだろうから、がんばって」と言われた。
「ん?」と思ったが、そういうもんなのかなと言葉どおり激励と受け止めて、別れた。

それから2ヶ月、その会社からは何の音沙汰も無かった。
クラスのみんなはどんどん内定をもらっていて、すれ違うたびに「midori、どう?」と聞かれるのだが、
力なく笑顔を返すだけ。会社に電話すればいいようなものだが、midori にはできなかった。
連絡をひたすら待っているうちに、だんだん不安になってきていたのだ。
面接らしい面接をしなかったのも、midori を一目見て「ダメだ、こりゃ」と思ったのかもしれないし、
別れ際の社長さんの言葉は、大人の言い回しで
「君は要らないよ、次あたって」の意味だったのかも。
そう思ったら、とても問い合わせなんてできない。

なぜか他の会社を受ける気にはなれなかった。
「入れてくれたら一生懸命働いたのになぁ、ちくしょー」といつまでも執着していた。
年内に何の動きも無かったら、正月明けからまたスーツを着るか、と考えていた
(なんてのんきなことを)。

街に木枯らしが吹き始め、友人の問いかけに笑顔も出なくなった頃、体の調子が悪くなり始めた。
ひどい腹痛と腰痛。熱は38℃台後半まで上がった。
学校もバイトも休み、3日間寝ていたが良くならない。
仕方なくフラフラのまま病院へ。問診、触診、血液検査、レントゲン・・・。結果、
「わからないので、とりあえず、おなか切りましょう」という医者の言葉。

待合室の公衆電話で、実家に電話をかけた。
母が「すぐ帰ってきなさい」と言うので、
苦しい腹、痛む腰をさすりながら、普段乗らない特急電車で帰った。

地元の市立病院、内科診察室。
若い医者が、言いにくそうに説明する。レントゲンを指しながら、
「うーん、このへんが・・・、ガスとかねぇ、ほら白いでしょ」
「それって、つまり・・・“ふんづまり”ってことですか?」
「! ん・・・、まぁそのようなので、下剤出しときますからね」
ナントただの便秘だったのだ! 親からはストレスだと言われて、もうあきらめる気になった。

便秘を治して、気持ちも吹っ切れ、1週間ぶりにバイトに戻った、まさにその日。
「midori ちゃん、○○会社から電話」
「え゛っ!」
「何してんの、早く出て」イヤイヤと首を振るmidori 。
「早くしなさいっ!」仲のいい先輩に頭を叩かれ、受話器を受け取った。今頃、なんだろうか? 
やけに明るい社長さんの声。
「あ、midori さん、あなたに入社してもらいたいと思うんで、来週もう一度会社に来てください」
「は? あ・・・あの、あ、はい、わかりました、ありがとうございます」
思わずガッツポーズ! 先輩が夕飯をご馳走してくれた。

再度の会社訪問。あの変わったビルに向かう。まずは深呼吸。
左の入り口から入り、3階に昇る。
アレ? 会社は? ここ、なんで社名が違うの?
え? 会社無いの? ええーーーーーっ!!! 

だまされた・・・。田舎モンはこうやってだまされるんだ。
今までの1年半の東京生活が、走馬灯のように頭を駆け巡る。
そういえば、初めてのアパート探しのときも、
いかにも怪しそうな不動産屋に駅で声をかけられたな、あのとき着いて行かなくて本当に良かった、
東京では、こんな怖い目に遭うんだ・・・。

ショックでうつむいたまま、ふらふらと階段を降りた。
1階の郵便受けにも、あの会社名は無い。ちくしょう・・・。
背を向けて、ゆうらりとビルを見上げた。
このビル、本当に変な建物だよな。なんで鼻の穴みたいに、入り口並んで2つあんだよ・・・。
2つ・・・、あれ、まてよ、この前入ったのって・・・

右の入り口を入ったら、郵便受けにあの会社名があった。
「?!」
エレベータを待ちきれず、階段で駆け上がった。
あったじゃん・・・。時計の針は、約束の時間ちょうどを指していた。

「失礼します! midori です!!」

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あれから早や十数年・・・。上司や同僚に恵まれ、忙しいながらも充実した毎日です。
あのビルはですねぇ、真ん中で区切られてて、左右は別のビルだったんですよ(ビル名も違う)。
ありえないでしょう?

今でも飲み会などで、midori はこの当時のことを、面白おかしく恨みがましく社長に訴えます。
場は大ウケ。社長いわく、
「いやー、あの頃は創業3年目で、初めての新卒採用でね。
ボクもどうしていいかわからなかったんだよねー。
midori クンに会って、一人キープ♪ なんて思って、どうせ働き始めるのは春だろ、
すぐ返事しなきゃいけないもんだとは思わなかったんだよ。悪かった。まぁ飲んでくれ」

でも、他の会社行きますわな、フツー。

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・・・と、こういうようなエピソードを主に綴っていきたいと思っております。
それから、映画なんかも好きなので、面白いのがあったら紹介しようかな。
では、so-net ユーザーの皆様、よろしくお願いします。

 

 

 

 

  

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コメント 4

yororo

こんばんわ、お初です。よろろと申します。
実はよろろも人事でお仕事しております&今の会社を
笑顔だけで乗り切った就職活動でした。
なんだか自分の事を思いだしつつ、おもしろおかしく読まさせて
頂きました!大変な毎日でしょうが頑張ってくださいね!
では。。
by yororo (2005-11-06 00:52) 

midori

はじめまして、よろろ様(名前がカワイイ!)。
so-net 初コメント、ありがとうございます。
人事大変ですよね、ううう・・・。
よろろ様のところにも、お邪魔させていただきます。
by midori (2005-11-06 01:30) 

小坊主つばめ

人事のお仕事もやっぱりノルマがあるんですか~!(ううぅ世間知らず)
思えば、僕も就職活動は「オトナ」と話す最初の機会だったような気がします。
すごく、しんどかったけど、あのとき程、頑張ったと言い切れるときも少なかったような気がします。
by 小坊主つばめ (2006-02-12 22:59) 

midori

小坊主つばめ様 トリプルnice!ありがとうございます!
あ、ごめん。違います。
書き方がマズかったですね、失礼しました。直しときます。
人事の仕事は片手間で、メインの仕事は別にあり、
そっちのノルマがキツイという意味だったのです。すみません。
・・・でも、人事は人事で、ノルマないことはないですよね、やっぱり。
人一人ができる仕事は、やはり限られてますから、
的確な人員配置が必要です。
うち、人手不足だから仕事キツイんですよね。

そうですね。
基本的に、新卒の就職活動中って、大人からは自分が
「丸見え」状態ですからね。何言っても、どう説明しても、
だいたい見透かされちゃう。しんどいですよね。
by midori (2006-02-14 09:49) 

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