毎度ばかばかしい父のお話で。。。 [家族]
midori の父、66歳。辰年でふたご座、A型。短気で頑固で暴君、でも子煩悩。
非常に立っているキャラのため、エピソードは数知れず(親子やのぅ・・・)。
★その1 「パパー」
20年ほど前。
盆だか彼岸だかで、親戚がたくさん集まっていた日のこと。
従姉の5歳になる子どもがパパを探しており、
手をつないで一緒に家の中を探してあげていた。
部屋やトイレを覘きながら、
「パパァ」
「パパー?」
と呼んでいると、突然廊下から現れる人影。父だ。
「おぅ、なんだ?」
???
一瞬、意味がわからなかったが・・・ハッΣ( ̄□ ̄;
「あ、あんたじゃないから」
動揺した私は子どもの手をつかんで逃げた。
後ろを振り返ると、父は腹巻に手を突っ込んで、
鼻歌を唄いながら茶の間へ消えていく。
・・・「パパ」ってなりかよ。。。
★その2 「お中元」
ここ何年か、実家へのお中元は「うなぎ」と決めているのだが、
昨年の秋に父が胃腸を傷めているので、今年は何を贈ろうか迷った。
結局、本人が食べたいものを、と思い、カタログを送ったのだが。。。
さる用事があり実家に電話をしたら母が出た。
「そういえば、お中元送っといたけど、届いた?」
「え?・・・あぁ。ありがと」
「何頼んだの?」
「・・・頼んでない・・・」
「迷ってんの?」
「お父さんが・・・」
「どうしたの?」
「頼むなって言うから・・・」
「なんで? 食べたいのないって?」
「ちがう。あの・・・頼んだら、midori に請求がいくからって・・・」
「はぁ?」
「頼むんじゃねーぞって・・・」
「・・・・・・」
ウチの親は、贈答カタログのしくみを知らないらしい(汗)。
すでに代金は払っている旨を話すと、母は安心したようだ。
「なんだ、そうなの? お父さん、カタログ捨ててなきゃいいけど。
んじゃあ、お盆にでも何かもらおうかなー」と明るい声になった。
それにしても・・・子供に負担をかけまいとする親心は嬉しいが、
ちゃんと確認してくれよぉ。。。
★その3 「ファッション」
皆様ご存じのとおり、父は単純な男である。
すぐ感化されやすい。
特に,「オトコ」を感じさせる分野に弱い。
カミナリ族も、サーフィンも、ボクシングも、一応(ここがポイント)経験した。
そしてファッション。
昭和50年代前半。父30代後半。
当時流行っていた「トラック野郎」の菅原文太に、惚れた。
角刈り。腹巻。色の褪せた、裾の拡がったジーパン。雪駄。
そして昭和50年代後半。父40代前半。
今度は「西部警察」の団長である渡哲也に、惚れた。
角刈り継続。サングラス。水色か青、紺のYシャツ。白いチョッキ。
菅原文太には なれたが,団長には なかなかなれなかった。
当時、白以外のYシャツが ほとんど売ってなかったからだ。
今でこそ、黄色やピンクなどのYシャツはオフィスで普通に着られているが、
当時はYシャツは「白」と相場が決まっていたのだ。
(余談だが、ウェディングドレスだって、この頃までは「白」以外の選択肢がなかった)
休みのたび、父は市内外の洋品店を廻って「青系統のYシャツ」探しに奔走。
「男のくせに、着るものに頓着してんじゃねぇ、このバカタレが」
と祖母に叱られるため、父は内緒で出かける。
学校が休みの日は、黙っておとなしく助手席に乗っている私をダシに、
なんやかや理由をつけて出かける父。
何年かしつこく探し続けて、やっと着ることができたとき、それは、その姿は
渡哲也というよりも、角刈りのタモリが青インクを浴びたような。。。
★その4 「趣味」
50歳を過ぎた父が、突然、宣言した。
「俺、やる」
家族が訝しげに訊く。
「な、何を?」
父は爽やかに答えた。
「エレキ」
「・・・・・・」
親類も交えて全員で止めた。
最終的には、10歳も年上の、妹婿にこう言われて諦めた。
「どうせ演歌だろ。フォーク(ギター)にしろ」
あれから20年。結局、父はギターをやっていない。。。
・・・つくづく馬鹿みてぇな父だと思うが、こうして書いて皆さんに喜ばれていると、
だんだん「プリティ」(ぼえー)に見えてくる気がしないでもないから不思議なもんである。
父よ、今後もせいぜいジタバタ生きて、娘にブログのネタを提供してくれぃ。
こんな父でも「カーワイイ♪」と思ってくださった方は ポチッと お願いします。
shino様 nice!ありがとうございます.
by midori (2006-08-28 12:53)
midoriさんのお父さんって・・・
やっぱりすげぇ~!!
うちのオヤジもオイオイって感じだけど・・・
追いつけないよぉ~(笑)
うんうん。。。う~んと長生きして面白いネタを・・・(笑)
by みっちょん (2006-08-28 18:46)
プリティですよおとうさん!!!
優しいじゃないですかおとうさん!!!
ナイス!です・・
by Sho (2006-08-28 20:13)
小坊主つばめ様 nice!ありがとうございます.
みっちょん様 nice!ありがとうございます.
ワハハ.どもども(褒めてないって).
Sho様 nice!ありがとうございます.
ナハハ.そう,ちょっとね,プリティです.我が父ながら.
by midori (2006-08-30 18:14)
こんにちは。midoriさんお久しぶり。
いつも楽しみに拝見させていただいています。
戦死告知の記事は泣きました。
相変わらず面白いお父さん。昔はお洒落さんだったのね。
あ。ごめん。
だってmidoriさんがいつもコキオロシテルから。
でも。「カーワイイ♪」と思ったので ポチッと したら。私と同じカテゴリーに飛んでいってドキッとしました。
また押しに来ます。
by 香織 (2006-08-31 10:07)
めちゃくちゃイカツイなりの人がパパと呼ばれているのを見ると、ウオッと思いますね。
もちろんイカツイのでジロジロ見ないのですけれども・・・。
オヤジとかのほうがイイノニナ~と思うのです。
by 荒川執事 (2006-09-01 15:15)
ある意味、武勇伝ですね!
たぶん、いろんな人たちにも家族の武勇伝を持っていると思うんです。
僕もありますから・・・(笑)
by とも (2006-09-01 17:34)
香織 様 こんにちわ。こちらこそ、ご無沙汰してます。
実は、私もこの前、香織さんとこにうかがったんですが、
原爆資料館を見た優ちゃんの言葉に胸を衝かれて、
生半可なコメントは出来ないと思って逃げ帰ってきました(笑)。すまん。
父はねー、安月給のくせに、いろいろこだわるオトコでした。
でも、さすがに還暦を過ぎると神経や感性が鈍るらしく、
この前も、母が嘆いてました。
「お父さんが、あんなジジむさいバッグ買ってくるなんて・・・」
香織さん、なに、あのランキング。もうベスト3に入るじゃん。
すっげー。また押しに行くから、ますます精進してくださいね^^。
荒川執事 様 はじめまして。コメントありがとうございます。
「パパ」と呼ばれて「オレかっ?」と思う、そういう父がカナシイ(泣)。
私と母は「お父さん」と呼んでいますが、妹弟は「おとう」と呼んでいます。
すでに敬称略なのがカナシイ。。。
とも様 nice!ありがとうございます。
そうですねー。「父ちゃんカックイー」「シャッキーン」とでもやりますか。
私の武勇伝もご覧くだされ(過去記事に詰まっております。トホホ)。
ともさんも披露しましょうよ!(笑)
by midori (2006-09-02 11:31)
midoriさん。
コメントさせて頂くのはお久しぶりです。
その後、お元気ですか?
今回の文章、内容そのものより、
ここがひっかかってしまったんですが。。。 ↓
>最終的には、10歳も年上の、妹婿にこう言われて諦めた。
えーと。。。妹さんのダンナさんって、
(この文章で言うと、お父さんの10歳年上だから)60歳?
とすると、妹さんと、そのダンナさんって25歳くらい離れてるんですか?
すっごい年の差ですね。
それともこの文章は、
midoirさんと、妹のお婿さんが10歳離れてるってことでしょうか??
この部分ばっかり10回くらい読んでみましたがどうにも分かりません。
教えてください。
あと、最後になってしまいましたが、
暑さの折、midoriさんお身体大切になさってくださいね。
by 清水 順子 (2006-09-02 11:55)
清水順子 様 こんにちわ。コメントありがとうございます。
わーごめんなさい。私の書き方がまずかったですね。
「妹婿」というのは、「父の妹の旦那」です。
父より10歳上なので、当時60歳過ぎ。
父の妹は、父より2歳下なので、夫婦の年齢差は12歳。
・・・しかしながら、ここだけの話、実は、彼は、
父の妹と結婚する前は、父の姉の旦那だったのです。
初婚の相手(父の姉)と死別したので、その妹と一緒にさせられたんですね。
小さい子どもも いたしね。実はフクザツな家系です。
by midori (2006-09-02 15:49)
その1
バカボンのパパに見えるなりだったのか・・・
by goinkyonosora (2006-09-03 17:52)
おぺ様 nice!ありがとうございます。
そう。なんで自分と思うかねー?
でもその精神は確実に娘に受け継がれ・・・(爆)。
by midori (2006-09-04 07:42)