*先生が いじめ・・・？

デカいなりをして、私は小学校入学早々、仲間外れにされていた。
まだメガネはかけていないし、幼稚園ではリーダー格だったので、
ちょっと「こんなはずじゃないんだけど」という思いがあった。

まだクラス内で仲良しグループはできていない。
名前順で座らされている席の周囲の人と接するようになる。
私の隣の男子と私の前の男子・女子との４人で
固まることが多くなった。

隣のＡ君と、前のＴちゃんが、意地悪だった。
Ｔちゃんの隣のＯ君はおとなしくて、Ａ君に従うのみ。
で、「midori は来るなよー」とか「midori ちゃんには貸してあげない」
とかいうことになる。

いじめられる理由は不明だった。
しかし考えてみると、幼児期に里子に出された関係で大人だけの中で過ごしたためか、
自分と変わらない歳の子どもを馬鹿にする感じがあったのは確かで、
幼稚園でも、いじめられはしないが一人でいるのを好む傾向があった。
そんなところが嫌われたのかもしれない。

その日は「りか」の授業。
副読本にチューリップの線画が描いてある。
「チューリップにはどんな色があるかなぁ、よく考えて色鉛筆で塗ってくださいねー」
と先生の声。
「はーい！」と大声で返事をして(midori はこういうのも嫌い。バッカみたいと思っていた）
みんな色鉛筆を取り出す。

すかさず隣のＡ君が
「オレ、赤で塗るー。真似したらブッ飛ばすぞっ」
続いてＴちゃんが
「じゃあアタシは黄色ー。真似しないでよねっ。
ちょっと早くアンタも決めなよ、そう、白でいいから、早く言いなっ」
とＯ君を促し
「お、オレ白ー。だめだよ真似しちゃ」
とＯ君も背を向けてしまった。

ええええええええ・・・・・・
なんでこんな理不尽な目に遭わなきゃいけないわけー？

いまなら紫など思いつくが、その時のmidori には、
「チューリップ」の歌詞の　赤　白　黄色　この３つしか浮かばない、
というか、これだけだと思っていた。

「さー、そろそろ塗れたかなー？」先生が教壇に戻ろうとする。
やばい！　早く塗らなきゃ！！

とっさにmidori が取り出した色鉛筆は、「だいだい色」・・・。(あっちゃー)

それで、しゃしゃしゃしゃーと色を塗り、
先生の「出来た人ー」という呼びかけに右手を挙げた。
「えっ」と驚く３人。
「ちょっと見せなよー」Ｔちゃんが本を引っ張る。
「やだ」引っ張り合いが始まる。
そこへＡ君の「離せってんだよ、てめー」という声に、コワくて手を離した。
「うわっ、こいつ、だいだい色に塗ってんの。いーのかよこんなのー」
「だって・・・」
「センセー、midori さんがヘンな色で塗りましたァー！」

「あらぁ、どーしたのかなー？」先生がやってくる。
先生なら助けてくれるはず・・・midori はすがるような目で先生を見ていた。
先生はmidori の本を持って教壇まで戻ると言い放った。

「みなさーん、チューリップに「だいだい色」はありませんよねー！」

「はーい」
ええええええええええ・・・・・・・・・っ！

隣ではＡ君がゲラゲラ笑いながら
「はーい、そんなもんこの地球上にありませーん！」
と叫んでいた。

・・・・・・midori はそれから、教育とは何かと、真剣に・・・・・(怒)

－－－－－－－－－－

この先生はねー悪い人ではないんですよ、
その後３年の途中まで担任してもらいましたけど。
ただ、自分が大人になった今考えると、失礼ですけど
ノーテンキな人なんですよね。
(クラスの男子に「メガネザル」と言われて困ると苦情を訴えたら
ゲラゲラ笑ってましたっけね、そういえば。この人は)

社会人になるまでは、まともに接する大人って
親とか親戚とか友達の親とか学校の先生くらいですよね。
ちゃんとした人はいるし、まぁなかにはまともでない人もいる、
いろんな人がいて、子ども心にも「ひどいなー」と思う大人のことは、
反面教師にすりゃいいんだと思いますよ。
温室栽培よか、よっぽど子どものためです、社会は理不尽なものだから。

だけど保育園や幼稚園、せいぜい小学校低学年くらいまでの
まだ守られてる家からちょっと出た程度の年齢の子どもは、
大人の言うこと、することを本当に正しいものだと思って盲信しますから
担当する先生は、ある程度きちんとした考えを持って
日々子どもに向きあってほしいです。

なかには、３０年くらい経ってもこうして覚えていて、ブログなんかに書いちゃうような
執念深いのがいるんですからねー、Ｏ森センセ、元気？

 

 

 

 

 　

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コメント 10

ちわっすー。ちょっと暗い話しですが私も中学で２年間も強烈ないじめに
あっていたのでなんかわかります。。
しかもこの多感な幼少期にこの先生は厳しいっすね。
私もドえらい執念深くて、いじめたヤツの名前は今でも忘れてませんよ。
実は当時の私はかなり過激で、毎晩毎晩、ヤツの家を放火してやろうかと
かなり真剣に思ってました（笑）
前科モノにならずに済みましたが、その後に人生に大きく影響を与える
出来事ですよね、いじめって。
あー女王の教室を思い出しましたなぁ・・・。ちょいとヘビーコメンツで
すんません。
by japan-a-go-go (2005-11-20 23:24) 

moon様　うおーまたまたnice！どーもですっ。
いえいえ、私も暗～ぁい学生時代送ってましたからわかりますよ。
でもmoonさんらしさが出てるなぁ、放火・・・
ごめん、ちょっと笑ってしまいました、
毎晩毎晩考えてるmoonさんを思い浮かべたら。
７歳にもならないうちのこと、自分でもよく細かいこと覚えてるなぁと
感心しますよ、そんだけ腹立ったんでしょうなぁ(笑)。
by midori (2005-11-21 08:22) 

小１の時、班毎に季節の風景を書く事になり、私の班は春を担当。
咲き誇る草花と虫たちを書く事になり、当時ちょっとイタいほどの夢見がち
少女だった私は人間の女の子の姿にちょうちょの羽をつけた
ファンタジーに出てくる妖精のようなものを書きました。
班の子達はみんなおかしいと笑いますが、担任の先生は
「○○ちゃんには見えるのよね」とそのまま飾ってくれました。
その時は嬉しかったけど、しばらく経ち、実際ありえないよな・・・と
自分で認識した時は貼られた絵を見るたびに恥ずかしさで
いっぱいになりました。

いじめと違うけど、１年間クラスの後方壁面を飾ったその絵を見るたび
「何で外してくれないんだろ・・・」と先生を恨めしく思ってしまいました(^_^;)
他人と違う事も分かってくれるいい先生でしたが、
私の人生の汚点になってしまったのです（爆）

私も個性を大事にしたいと思います。
他人と違うからって、それをみんなの前で否定するのは人格形成の中で
おおきな傷に残りますから。
でも、理解も度を超えると私のようにかえって恥ずかしい思い出に
変わってしまいますね・・・子供って我儘だわ(^^ゞ
by 綺華 (2005-11-21 10:27) 

ayaka様　またまたnice！ありがとうございますー。
ayakaさん可愛かったんですねぇー。
うんうん、わかります。
そういうのは、せいぜい１ヶ月くらいで
模様替えしてほしいですよね。
私もありましたよ、作文の時間書くことなくて、フィクション書いたら
上出来だってんでずっと貼られて、父兄参観日に親に見つかって
「このガキャ、嘘書きやがった！　とんでもねー大人になる」と
家でこっぴどく叱られた事が(汗)。
(あそこで叱られなかったら今頃は作家になってたかもしれないのにねぇー)
by midori (2005-11-21 18:08) 

noriダス。今週末から上京しますｗ
by のりダス。 (2005-11-21 20:09) 

のりダス。様　はじめまして。
東京にいらっしゃるのですか、歓迎します。
倒壊マンションにはご注意を(笑)。
by midori (2005-11-21 20:40) 

「はじめまして」と言われたか（笑）
「はじめまして」と言ったなぁ（笑）
ここでもNoiroppaだっけ？？
路地裏の少年のNorioppa様参上！
by やっぱり。。。 (2005-11-21 23:13) 

オッパ、ごめん！
ごめんごめんごめんごめんごめん・・・・・・、

ちょっと言い訳。ちゃんと「nori oppa」でお願いしますよ、
似たよーな名前の人いっぱいいるでしょ、
間違えてたら失礼でしょーが。ね？

忘れてなんかいませんよ、「読んでいるブログ」に
入れてるでしょー、お邪魔してるんですよ毎日のように、
コメント残せない(パスワード聞かれるんですよ)だけで。
最近更新少ないなーって思ってたとこなの！

ところでところで。。。
遊びにいらっしゃるの？　出張？　暮らすの？
by midori (2005-11-22 09:20) 

パスワードは、ログインしていないときに書き込みしようとすると
聞かれます。
でもそのときは、適当な数字を入れると大丈夫よ！
midoriがmidoriの記事を削除するためのものだから

目的は、遊び半分、仕事のこと半分ですねぇ～
by Noiroppa (2005-11-23 05:53) 

Norioppa様　おいでいただき、ありがとうござんす。
あっなんでもいいんだ、わかりましたー。
んでは、不義理にならずに済みますねー、よかった。
気をつけておいでください！
(すんません、東京に住んでるのに話題のスポットとかよう知らんのです・・・)
by midori (2005-11-23 09:43)